2011年1月9日日曜日

古典に忠実な3Dダンジョン探索型RPG「エルミナージュII

八つの神具を取り戻し女神フィオナを復権させよ


 本日(7月1日)発売されたニンテンドーDS用ソフト「エルミナージュII DS REMIX ?双生の女神と運命の大地?」は,2009年10月にPSPでリリースされた「エルミナージュII ?双生の女神と運命の大地?」の移植作で,新ダンジョンやアイテムなどの追加要素が盛り込まれた内容となっている。

 本作は,6人編成のパーティを組んで,一人称視点で描かれる3Dダンジョンを探索する,いわゆる「ウィザードリィ」(以下,Wiz)系のRPGである。ご存じのとおり日本では今も根強い人気を誇るジャンルで,同系統のタイトルが多数登場しているが,本シリーズは比較的Wizに忠実な作りとなっている。グラフィックスやメインシナリオには重厚感があり,熱心なWizファンにも受けが良さそうだ。

「エルミナージュII DS REMIX ?双生の女神と運命の大地?」公式サイト



 ダンジョンに潜って,マイキャラのレベルアップやトレジャーハントに勤しむという,ハック&スラッシュの真髄はもちろん健在。本作はそれらの基本システムに加え,テンポの良い戦闘や自由度の高いゲーム展開,そしてさまざまなアイテム強化/合成システムなどの魅力が多数加えられている。その結果,往年のWizファンのみならず,現世代も含め,3Dダンジョン好きに広くアプローチできるタイトルへと仕上がっている。


 まずはメインストーリーを簡単に説明。本作の舞台となる大陸フィーナス?ラーデは,女神フィオナの庇護により,永らく繁栄してきた地である。この大陸にはいくつかの都市があるが,その中でも最も繁栄している城塞都市ビステールは,女神フィオナと深いつながりのあるビステール王家により代々治められてきた。
 ところが事態は急変。太古の邪霊が目覚め,闇の眷属と手を組み,世界を乗っ取ろうとし始めた。邪霊は,この世界で最も重要とされる“聖礎コントラキオ”へと侵攻し,さらには大地の主権を象徴する“八つの神具”に,今まさに手をかけようとしているのだ。


 この緊急事態に対し,ビステール王家はおふれを発し,世界各地より冒険者を招集。集った冒険者達(含プレイヤーキャラ)は,これより八つの神具を探し出して,太古の邪霊を追い払い,この世界に再び平和を取り戻すための戦いに身を投じるのだ。


6人パーティで20×20マスのダンジョンを探索
16種類の職業と複数の拠点やダンジョンが君を待つ


 本作の基本システムについて,念のため解説していこう。1パーティは前衛3人/後衛3人の6人編成で,1フロアが20×20マスのダンジョンを冒険していく。戦闘は最初に6人分の命令を与えて,ターン形式で進行するスタイルだ。まあWiz経験者にとっては言わずもがなの定番スタイルといえよう。


 ベースシステムは定番中の定番ながら,細部ではオリジナルのシステムが多数採用されている。その数は膨大なのだが,目立った要素をピックアップしていこう。まず作成可能な種族は12種類,職業は16種類もあり,職業の中には「使用人」「遊楽者」「巫(かんなぎ)」といったユニークなものもあるが,それぞれ固有のアクティブ/パッシブ系のスキルが習得でき,6人の編成によって幅広い戦術が選べる。


 冒険者が拠点とする城塞都市ビステールには,王城のほかにも酒場,宿屋,商店,訓練場といったお馴染みの施設があるのだが,ビステール以外にも複数の拠点があり,10以上も用意されているダンジョンやフィールドを含め,パーティは自由に行き来可能だ。
 それぞれ景観が大きく違っており,ダンジョンへ潜る前の準備段階では,どちらかというとアドベンチャーゲームに似た雰囲気でゲームが展開していく。


 拠点やダンジョンが多数あるおかげで,どのレベル帯のパーティにとっても,適切な難度の複数のダンジョンが選べることになる。さらに,八つの神具を集めるメインクエスト以外にも,拠点では数多くのサブクエストが受けられる。自然とさまざまなダンジョンを渡り歩くことになり,このタイプのゲームにしては,自由度がすこぶる高い印象だ。
 NPCとのやりとりを重視している,というのも本作の特徴の一つ。メインシナリオ系や,主要NPCとの会話は正統派ファンタジーそのものといってよく,大人のファンでも安心して楽しめるだろう。

 ところがイベントで接するモンスター達や,横道に逸れたクエストになると,同じタイトルなのかと疑ってしまうほど雰囲気が変わる。フランクなぶっちゃけトーク満載で,思わず噴き出してしまうことも多々あった。
 ダンジョン内で遭遇した敵パーティがいきなり内輪揉めを始めたり,ゴブリンに遭遇したと思いきや,身構えもせず一心不乱にゴミ漁りを続けていたりなど(冒険者がゴミを横取りしに来たと勘違いされる),ダンジョン内では数多くのイベントに遭遇する。個人的にはTRPGのセッションを
引用元:エミルクロニクル(Econline) 総合サイト

0 件のコメント:

コメントを投稿